jeudi 1 octobre 2015


 


世界では養子縁組によって、健全で幸せな家庭があちこちで築かれています。


お子様ができずに悩んでいらっしゃる日本の皆様、一生懸命働いても少子化で未来が見えない皆様、大丈夫です。まだまだ方法はあります。
私の姪が今日で8歳のお誕生日を迎えました。
ベトナム生まれです。現在ベトナム国籍とカナダ国籍を取得しています。
8年前、ベトナムの孤児院から生まれてまもない女の子を姉夫婦が養女に迎えました。
姉の旦那様はカナダに移民したフランス人です。フランスは二重国籍取得が可能な国なので、カナダ国籍も申請しカナダ人でもあります。日本は二重国籍は認められていないので、姉は日本人としてカナダ永住権を取得しケベックに住んでいます。それは私も同じです。
姉は40歳の時に再婚し、すぐに子供を作ろうとがんばりましたが、結局、自分で作ることができませんでした。2,3年間、産婦人科に通い、あらゆる努力をしていました。ニューヨークに名医がいるということで、カナダ、ケベック州から高額な費用をかけて何度も通っていました。それでも妊娠することができず、もう、見ていて、とてもかわいそうでした。
そして、最終手段として、こちらでは、外国の孤児などから養子を受けられるシステムがあり、姉の旦那さまは、姉が苦しんでいるのを見るにみかねて、養子を受けることにしたのです。
申し込みをしてから数年後に、やっと、順番が回ってきて、条件も合い、養子を受けれることが決まり、ベトナムから養女を授かりました。
その私の姪、今年8歳です。
養子が決まった時、私は正直、血のつながりのない子を自分の姪としてかわいがれるのか半信半疑でした。しかし、ベトナムから飛行機でカナダにやって来た小さい小さい乳母車の中で笑っている姪を見た瞬間、そんな心配、どこかに飛んでいってしまいました。
なんと愛らしい。。こんな可愛い子が、なぜ孤児に??!!と思うと同時に、「この子をしっかりみんなで見守り、育てていかなければ。。」という、ある意味、使命感のような気持ちが湧きあがりました。
問題は日本の母でした。。
戦争を体験している母ですので、外国人に対する気持ちが、戦争を体験していない私たちとは違うのです。
日本には、旅行者や国際結婚、あるいは仕事の理由などから滞在する外国人は多くていても、まだまだ日本という国を作るのは、日本で生まれた日本人の血が通った人たちであるべきだと母は思っています。ですので、母にとっては、姉がベトナムから養子にした子供を自分の孫として認めるのは、なかなか難しいことでした。
母にこのベトナムからの養子を賛成してもらうには大変時間がかかりました。おそらく2,3年はかかったと思います。でも、最終的には、愛する娘の子供であれば、自分の孫のように可愛がるしかない、と決心したようです。
今では、自分の孫として心から可愛がっています。
私が今回のお話の中で強調して申し上げたいことは、母に限らず、日本ほど、血筋にこだわっている人種はいないということです。
世界中の先進国がどんどん貧困に苦しんでいる孤児を養子にして、その国の国籍を与えているのに対し、日本では、外国人を養子にして親子関係とは認める法律はあっても、その孤児本人は、自分の生まれた国が国籍であって、里親の日本国籍は、基本的には取得できないようです。まるで日本人の血が流れていなかったら、たとえ日本で育っても、あなたは日本人ではない、といっているようです。ある意味、ものすごい人種差別と言えるのではないかと思います。
姪を8年間見ていてわかったことですが、子供の人格形成は血筋ではなく、教育です。教育次第ですばらしい人格の子供は育てられます。生まれは関係ありません。
また、一緒に生活していると、容姿や肌の色も関係なくなってきます。
生まれ育った環境がつくった人格こそが大切なのです。
私の息子は、日本人の母とフランス人の父を持ち、現在カナダに住む、日本国籍、フランス国籍、カナダ国籍の三カ国の国籍をもち、それぞれの国の文化や言語を学びながら育っています。成人したら、自分で国籍を選ばなくてはなりません。ここカナダやフランスでは二つ国籍を取得できます。でも、日本では、現在一つしか国籍は認められていないので、やはり一般的に考えても、一つより二つの国籍を持っていた方が、このグローバル化した世の中、有利ではないかと判断し、彼は日本国籍を選ばない可能性がとても大きいと思います。もし、日本も二重国籍を認めれば、息子はきっと選択肢の一つに日本国も考えに入れると思います。残念です。こうした日本の外国人に対する閉鎖的な法律がまだまだ存在しています。その結果、多くの優秀な若い人材を失っていくのです。
息子の学校にも、多くの移民、あるいは、養子として海外からやってきた外国人の子供たちがたくさんいます。
アフリカ、アジア、中東、南アメリカ、そしてヨーロッパなどの世界各地からやってきた子供たちが、カナダ国籍を取得し、準100%のカナダ人の子供たちと同じような教育がうけられます。そして、すばらしい人間が形成され、ケベックを支える大切な人材となるのです。
ちなみに写真に写っている真ん中の女の子が姪のマイア8歳です。左端の日本人とフランス人の混血が私の息子ルカ16歳、その他、うちの親戚の子供たちです。フランス人とポルトガル人の混血、フランス人とエジプト人の混血です。ここケベックは、現在、100パーセントのカナダ人を見つける方が難しいぐらい移民が多く、それぞれの生まれた国、両親の母国のの文化を大切にしつつ、カナダ人としていろいろな人種と共存しながら平和に楽しく生活する習慣が小さい時から自然と身についています。
結論です。
さて日本は今、少子化時代に突入しました。
私も日本に帰るたびに、町に子供の姿が少なくなったと肌で感じます。また、その少子化不足を補うために海外からの移民も考え始めていることも耳にしました。もちろん、すぐに即戦力になる外国人の移民も必要だとは思いますが、少し長期な計画として、世界中の貧困に苦しむ孤児たちを受け入れる窓口を大きくし、幼い時から日本の素晴らしい教育をして育て上げ、日本の将来につながる、すばらしい人材を作ることも考えてみても良いのではないかと思います。
私の経験上、愛情をもって接すれば、どんな国籍でも、どんな容姿や肌の色がちがう人でも、しばらく一緒にいると、そんなことは、まったく気にならなくなります。夫婦だってそうではありませんか?!しばらく一緒にいると、容姿はあまり気にならなくなり、人間性のほうが大事になってきますでしょ?!それと同じ事だと感じるのです。
 
今日は、スーパムーンでした。
ケベックからのスーパームーンの満月も最高でした。
日本のスーパームーンもきっととても美しかったことと思います。
地球上の世界各地のどこからでも上を見れば、見える月は一つだけ。月はみんなの物ですね。
地球の土地や資源もみんなで共有すれば世界中が平和になるのになあ、と思う今日このごろです。

 
 
 
 

 

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