mardi 8 mars 2016

―世界中の男子が憧れる舞子の姿―

今、世界中の男子が一目日本の舞子さんを見ようと京都に押し寄せてきています。これには私なりの推察があります。それは、女性らしい女性が世界中で減っているからではないでしょうか。
私の本当に個人的な見解ですが、フェミニストが行き過ぎると見ていてあまり快いものではありません。

仕事から帰ってきたら、女性;「私、仕事で疲れているのよ、ワイン飲みたいから、ワインもってきて!」とソファに座ったまま男性に指図。夕食後、男性;「今夜は仕事で疲れていて何も考えたくないから、二人でゆっくり映画でも借りてきてみようよ。」と。そして女性は;「あ、ごめんなさい!明日の朝のミーティングで発表する書類をこれから作らなきゃいけないの。一人で見てて!」、と。さらに付け加えると、髪の毛を振り乱し、前髪をゴムで止め、仕事しやすいよう なセクシー度ゼロの洋服を着ている。                                       
日本で主婦がよく嘆いている旦那様の日曜ゴルフ。こんなことをしたらほおりだされるかもしれない既婚のケベック男子、家族サービスに徹します。ケ ベックの日曜日のゴルフ場は子育て終わった自由なご年配のかたで賑わっていて、子育て中の中年層はあまり見かけません。
これが私のよく目にするケベックの男性陣の姿です。そして、ケベックの男性は、それを受け入れています。全部、受け入れます。見ていて胸が痛む時があるほどです。

―男らしい?!ケベックの女性たち―

私のケベックの男性の印象は、おとなしい、やさしい、よく家事をし、子供の面倒を見る、といった印象で、あまり男気は感じません。そして逆に女性の印象は、何か、男らしい?!(笑)、といった印象がするほど女性が強いところです。
ケベックの女子がおしゃれするときは仕事の時、あるいは、男性がほしいときだけで、いったん男性をゲッ トすると、旦那さまのためにおしゃれすることはなく、セクシー度ゼロのジョギングウエアで過ごす毎日。そして掃除や家事の仕事を旦那様に指図する光景をよく見にします。(指図するのではなく、お願いするのであれば、まだ可愛げがあるのですが。)

極めつけは、もうこれ以上子供を作りたくない、と決めた女性が、男性に避妊をするように勧めます。いわゆるパイプカットです。ということは、男性は離婚して新たな人生を他の女性と再出発する場合、もう子供は作れないので、再婚の条件がとても厳しくなります。そして、女性が結婚後、セクシーでなくなって仕事に集中して、相手の男性に興味を持たなくなっても、男性はまるで紐で縛られた犬のように、「きゃんきゃん」と、女性のご機嫌をうかがいながら一生人生を終えなくてはいけません。

そんな中、こんな生活はいやだど、離婚率もものす ごく高いケベックでもあります。(離婚率50パーセントを超える勢いです。)そして、離婚に有利なのは、もちろん女性のほうです。
また、皮肉にも、これだけ離婚が多くても、子供が学校で両親の離婚した事でいじめられるようなことはなく、離婚した子供同士で離婚ごっこをして遊んだりしている様子を目にするなど悲壮感は全くなく、法律の上でも子供たちの人権は、きちんと守られていることに救われます。


―女性主義が行き過ぎると―

私の住む、ここカナダ、ケベック州は男女平等がきちんと確立されているところです。私も女性ですので、男女平等大賛成ですし、男性の女性への暴力や暴言は許せません。しかしながら、あまりにも女性が男性より強い立場になると、女性の私でも男性をかばってあげたくなるほど気の毒な場面をよく目にします。
日本もアメリカへ習え、といわんばかりに女性が強くなってきましたね。日本へ帰るたびに日本女性が変わってきた、あるいは、日本男性、変わってきたな、と感じます。
現在NHKで放送中の朝の連続ドラマの「朝が来た」に多くの素敵な俳優さんたちが出演していて好評のようですね。私も好きな俳優さんがでているので、ついつい見てしまいます。でも女性のみなさん、ちょっと待ってください。どうか主人公の広岡朝子さんに憧れないでほしいのです。主人公の広岡朝子さんが成功したのは、特別だと思ってください。

まず、もともと裕福な家なのでお手伝いさんがたくさんいます。両親がいなくても食事管理ができていること。祖母や祖父と同居でさみしい思いをしなかったこと。家で商売しているので、それを見て育ち、小さいころから商売になれた環境にあり、本人自身もとても優秀な女性であった事など、すべての条件がそろった数少ない特別な女性の実業家であり、今も昔も、同じようなことを女性がしようと思ったら、現実は多くの犠牲を払うことになります。

食事は毎日、コンビニのお弁当やカップヌードル。そして、家事を押し付け合う疲れきった会話のない両親を横目でみながら、一人でコンピュータゲームをして余暇をすごす子供という生活が、多くの両親共働きの家庭の現状だと思います。
これでは、、、う~ん、私は、いけないと思います。

私、日本の阿部首相に言いた事があります。女性の社会進出は大いに賛成です。でも、この女性主義、行き過ぎると、ケベックのようになりますよ。女性特有の男性へ の包容力や母性愛など女性本来の価値までも失ってしまいます。この事も考慮しながら日本の女性社会進出を推奨していただきたいのです。

日本の舞子さんや舞踊家などが日本の美しい伝統文化を残そうと努力するのと同じように、誰がみても美しいと思う女性文化も残そうと努力しないと、いつか失われてしまうのではないかと思うほど女性主義の進んだケベックです。そして、ケベックに限らず、多くの世界中の男性が、今まだ残る女性の美しさを求めて、日本の舞子さんを一目見ようと京都に押し寄せてくるのではないかと思ってしまう私です。

―共働きせざるおえなくなった社会のシステム―

最後に、ここケベックは当然のことながら、世界中が、今、共働きでないと生活できなくなってきた厳しい社会になりつつあります。この事も男女間の秩序を破壊している一原因であることも付け加えておきたいと思います。

私のこの解決策は、結婚して子供を 産んだらお金をいくらか払う(フランスでは、もうすでにこれを国対策として実践して、少子化をくい止める事に成功しています。)、あるいは、家庭に入って家事や育児をする主婦にもお金を払う、というように、何らかのかたちで、主婦の仕事も社会に貢献していることを示せるようになればよいのです。
皆様、もし、これが実現できれば、どれだけのキャリアウーマン目指してまっしぐらだった女性が仕事をやめ家庭に入り主婦になるか見ていてください。ものすごい数のキャリアウーマンが仕事をやめることまちがいなしです。そして、これらの条件にも目もくれず、外で働くことを選んだ女性こそが真のキャリアウーマンとして活躍する社会が生まれることでしょう。

今回も前回に続いて、いかに男女を問わず、皆が幸せを感じて生活できる社会を作れるかをテーマにして書いてみました。